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テキトー手探り創作雑記帳

個人的な趣味なモノを、書いたり描いたり

ちょっとしたSS・4『勧誘』

はじめに

お料理コンテスト審査員に立候補したカミアさんの紹介の代わりに、
原案オリジから久しぶりに少し抜き出してみました。

宜しければお読み下さい(^^)

中途半端から始まり、
中途半端に終わります(^^;)
※細かい説明いらねーやい!って方は、
目次から〔 オリジナルより抜粋『勧誘』〕を選んで飛んでください。
【目次】

登場人物

少し設定は違いますが、『PFCS』に参加させていただいてる子達でもありますので、
良ければこちらを参照して下さい。↓
【PFCS】うちの子達。と、竜神様の試練、加勢します! - テキトー手探り創作雑記帳
【PFCS】女の子描くのが楽しい件。 - テキトー手探り創作雑記帳
【PFCS】以前ツクールで作ってたマップと新キャラ紹介 - テキトー手探り創作雑記帳
(早見表を早よ作らにゃ…)

『PFCS』参加者様への注意事項

◉以下のSSは、『PFCS』に参加させていただいてる子達の元ネタのお話から一部を抜粋して載せています。
◉魔法の概念や世界観など、『PFCS』用には書き起こしてません。過去に書いたオリジナル小説からそのまま打ち出しています。
この世界では、『闇』と『光』の魔法は なかなか使い手がいない為、特別扱いされてます。
◉文章中の単語について
『サガ』→『クライド』
『クォ』→『クォル』
『ラミ』→『ラミリア』
◉コードティラルとグランローグがまだ戦争をしている時期のお話です。
『PFCS』にはその後の平和になった国での彼らを参加させているつもりです。
実は個人的に、彼らのアフターストーリー的に楽しませて貰ってます。てへ(´>∀<`)ゝ
◉あくまで、彼らや町の雰囲気の参考程度に読んでいただければ幸いです。
(口調などは『PFCS』では誇張して表現しています。クォルは『PFCS』では基本『俺』ではなく『俺様』です(^^;))

上記をご理解の上、お読みいただければと思います。
ややこしくてスイマセン(^^;)





オリジナルより抜粋『勧誘』


「そう言えば…、ラシェさんは魔法は使えないのです?」

カミアにふいにそう言われて、ラシェはコクコクと頷く。
それを見て、カミアはフム、と唸った。

「治癒魔法も?」

「はい。足の怪我も診て頂いたくらいですし…。」

「まったく?」

「は、はい…。」

「そうですか…。」

何だろう?私何かしたのかな?という顔で、ラシェがおろおろとカミアの顔を窺っている横で、ラミが何かに気付いた様にカミアに訊いた。

「なぁに、カミア?どうしたのよ?」

「…ラミ。宿舎の部屋、まだ余裕ありますよね。」

「ん?…そーね、物置に使ってるトコと、何かの時の為の1部屋があるわよ。まぁその部屋、誰も使ってないと埃たまるから、アタシが掃除がてらに結構色々置いちゃってるけど。」

それだけ聞くと、カミアはニッコリと笑った。

「ラミの『結構色々置く』は、全然OKですわ。…特に今回は。」

その言葉に、ラミ達は不思議そうに首を傾げる。
カミアはそれを見て不敵にうふふと笑うと、「さ、早く行きますわよ」と皆を促した。

…どうやらこれは、何かを思いついたらしい。


コードティラルの国王、レイザス・セイディア・コード。
彼は玉座に座り、ニコニコとサガ達を待っていた。
トーが蜂蜜を垂らした様な金色の髪をしているのに対し、レイザスの髪は生成色した絹の色をした金髪。そして、エメラルドの様な深い緑の色の瞳。
一国の王の前という事で、やはり畏まるラシェを見て、彼は悪戯っぽく笑った。

「あー、そんなに畏まらなくても良い、ラシェリオ。…ほらほら、他の皆など、全然畏まってないだろう?」

 確かにサガ達は特段ひざまずくでもなく、凄く楽な姿勢で立っている。

 「で、でも…私…。」

 ラシェが困っていると、見かねたサガがラシェの肩をポンポン叩いた。

「大体は、先んじて伝えてもらってる筈だけど…。他に何か報告して欲しい事とかあるかな、陛下。」

「んー。フィアルの事はアルバから報告を貰ったから、まぁ大丈夫かと思う。まぁ、あれだけの事を、当事者にもう一度掘り返して聞くなんて、今はやめておくよ。とりあえずどんな子なのか見ておきたかっただけゆえな。…あぁそうだ、ラシェリオ。怪我の具合はどうだ?…足を負傷していると聞いたのだが。」

そう何気なく聞かれ、ラシェはレイザスに答えた。

「あっ、はい、有難うございます。怪我の方はもう…傷も残っていません。」

「そうか、それは良かった。うちのカミアは、城内で一番の法術の使い手だからな。腕は私が保障する。」

レイザスはニコニコとそう言うと、なぁ?とカミアを見た。
カミアもニコニコと笑顔を返す。

「あら、そんなにお褒め頂いても何もお出しできませんわ、陛下。」

「ははは、判っている判っている。まぁ、本当の事だから気にしないでくれ。」

「まぁ、それはそうですけれども。」

カミア、否定しない。
どうやら、この会話のノリが、この騎士団の人間とその雇い主である国王のやりとりの定番らしい。周りにいる護衛の兵もあまり気にしていないようだ。

「それはそうと陛下。ちょっとワタクシ、確認したい事があるのですが。」

そう言いながら、カミアはレイザスの傍により、彼に何かを耳打ちした。
その言われた何かに、レイザスは、ほぅと頷き、ラシェを見る。

「それが本当なら凄い事ではないか。…許可しよう。さっそく確かめてみるといい。」

レイザスからそう言われ、カミアはいそいそとレイザスの座る玉座の横に飾る様に添えられている王杓を手に取る。
その王杓は、黄金の柄に、頂に添えられている大きくて不思議な色をした水晶を飾る様に色とりどりの宝石が埋め込まれていて、とても美しい物だ。
何をするのだろうと見ているラシェにニコリと笑い、カミアは彼女を手招いた。

「ラシェさん、こちらへ来てくださいな。」

そう言われて、ラシェは思わずサガ達の顔を見ると、サガ達は「大丈夫だから行っておいで」という顔でラシェに頷いた。
ラシェがおっかなびっくりカミアの傍まで来ると、カミアは手にした王杓をラシェの目の前に差し出す。

「この水晶に、触れてみて下さい。」

「でもこれ…私なんかが触っても良い物なんですか?」

「私なんかなんて謙遜なさらずに。…大丈夫です。この王杓はそうして使う物ですので。」

カミアにそう言われ、ラシェはおずおずと王杓の水晶に触れた。
するとその瞬間。

「…っ!」

一瞬ラシェの水晶に触れた指先に電流の様なものが走り、そして次の瞬間、水晶がまばゆい光を放ち、白い光が部屋を包んだ。
十数秒。
やがて光が収まると、レイザスが感嘆の声をあげる。

「これは…お前の想像以上ではないのか、カミア?」

当のカミアは光の収まった水晶を見つめ、目を輝かせている。
さっき光を放った水晶は、まだほんのりと淡く白い光を放っていた。
何が起こったのか判らずキョトンとしているラシェに、離れた場所で見守っていたサガ達が駆け寄ってくる。

「ちょっとカミア!もしかしてさっきの…これの事っ?」

ラミがそう尋ねると、カミアが満面の笑みで答えた。

「はい。思っていた通り…いえ、それ以上ですわ。」

そしてカミアは王杓を元の場所に戻し、ラシェの手を取った。

「貴女には、魔法の…しかも強力な『光』属性の素質があるんです!」

「え、えっ?」

何の事か理解できず、ラシェは目をぱちくりとさせる。
そんなラシェに、カミアは説明を始めた。

「我々エルフは、古来よりこの大地に生きとし生けるもの、全てに宿る魔力を察知することが出来るのです。…ただ、あくまでも感じ取る事ができる程度なので、何がどれくらい強いのかというのは正確には判らないんですが…。あと、特殊な訓練を積んでいない人間は、自分が魔法を使えるっていう事自体を知らないまま生活している事が多くあって…。なので、コードティラルでは十歳を越えるまでに1度は魔力の測定を行う事になっているのですが、ラシェさんはフィアルの方なので、そういう測定をされた事が無かったのではないかと思います。」

「はい。周りにもあまり魔法を使える人も居なかったので…。」

「まぁ大概の方はそうですね。…それで、さっき水晶に触れてもらった理由なのですが、訓練をしてないまま固定化していない魔力は、失われる事こそないものの、非常に魔力の密度が薄くなっていて、エルフであるわたくしでも属性の見極めが難しくなるのです。」

そう言いながら、カミアは玉座に戻した王杓の水晶に手を触れた。
すると、水晶が淡く白く光りだす。

「この水晶は、その者の持つ魔力の属性と、その力の強さを測る事の出来る物です。赤く光れば『火属性』、青く光れば『水属性』という風に。…ラシェさんが先程触れた時にはこんな感じで白く光りましたね。なので、ラシェさんは わたくしと同じ『光属性』という事になります。…それで、持つ魔力の強さは、最初に水晶に触れた時、どれ程強く光るか、ですが…。これは正直びっくりしました。先程の光の強さは、実際、わたくしはおろか、陛下よりも強いものだった様に思います。」

そう言うカミアの後ろで、レイザスがそうそうと頷いている。
…要するに、少なくともこのカミアより強い魔力を持っているという事だ。
カミアの魔法の腕前は、さっき自分の怪我を治してくれた事で良く判る。
ラシェは信じられないという顔でぶんぶんと首を横に振った。

「でも私、生まれてずっと魔法なんて使った事もないし…とてもカミアさんより強力な魔法を使えるなんて…。」

「魔力の使い方さえ判れば、誰だって強くなれます。…それにこの王杓は、我々エルフの先代が、コード王家に贈った由緒正しいエルフ謹製の代物です。間違った結果を示したとは到底考えられません。…ですから、貴女には、ぜひ、我らの力になって頂きたいのです。」

「力に…?」

ラシェが何の事かとキョトンとすると、王座に座ったまま話を聞いていたレイザスが柔らかく笑い、代わりに口を開いた。
「ラシェリオ。類まれなる才を持つ君を、我が王城に…コードティラルの騎士団員として迎え入れたい。魔法の指南等はカミアを始め、サガやバトーがいる。すぐに使える様になるだろう。…フィアルが今回の様になってしまった以上、これから我が城下で良ければ住む場所などを手配するつもりではいたのだが、…こういう事となれば話は変わる。どうだろうか?」

「わ、私がですか…?」

ラシェがそう声を出すと、後ろで話を聞いていたラミとクォが身を乗り出すように話に食いついてきた。

「え、じゃあラシェも、騎士団にっ?」

「おれはウェルカムだよ、ラシェちゃん!」

「え、えっと、わたしはっ……。」

ラシェがどう答えていいか思わず言い澱むと、すかさずラミとクォに バトーが後ろから二人同時に拳骨を食らわした。

ゴッ…!

「ぉぉおおぉ…」
「いたぁぁぁぃ…」

二人は後頭部を押さえて声をあげてうずくまる。
トーはわざとらしくパンパンと手を払うと、ふんと鼻を鳴らした。

「あのな。…決めるのはラシェ。お前らじゃないだろう。」

「ぶーぶー。」

「ぶーぶーぶー。」

三人のそんなやりとりをオロオロと見ているラシェに、サガが声を掛けた。

「陛下が言ったからって、別に命令じゃないから安心して。入るかどうかはあくまでラシェの意思で決めてもらって構わないよ。騎士団って言っても、こんな人間ばっかりしかいないし、そんなに仰々しいものじゃない。勿論、魔物と戦ったりするから危険と隣り合わせだ。…ただ、優秀な人材には出来る限り仲間になってほしいのは確かかな。」

「でも私、剣も体術もできないですよ…?」

「それなら心配いらないよ。」

サガはニコッと笑うと、クォ達を指した。

「ここにいる騎士団の面々は、実はコードティラルの人間じゃないんだ。そこに居わす国王陛下が、これぞって人材を大陸中から選りすぐって任命したからね。…剣ならクォ、体術ならラミ、法術ならカミアさん、他の属性魔法ならバトーや俺が居る。…俺はともかく、みんなそれなりな腕前だから、習いたいならいくらでも教えてあげれる。」

「…でも、私は…。」

生活の為の狩りさえ今までした事のない私が、
今更魔物や魔族相手に戦えるようになれるのだろうか…。
明らかに迷惑をかけると判るのに、二つ返事で承諾などできない。
思い悩んでいる様子のラシェに、サガは、んー…と苦笑しながら言い直した。

「教えてあげれる、なんておこがましいな。ラシェに『光属性』の素質があるなら、それは確実に俺たち騎士団の力になる。…正直に言って、『光属性』の使い手は俺たちには貴重なんだ。喉から手が出るくらい欲しい存在だからね。」

「どういう事ですか?」

ラシェがサガの言葉に首を傾げると、サガは困ったように苦笑いした。

「…いないんだよ、『回復役光属性』。」

「えっと…?」

「俺たち、凄く前のめりなんだよね。」

サガがハハッと苦笑いしてそう言うと、クォたちもバツが悪そうに えへへ~と笑った。

「この国、確かに法術士は多いけど、あくまでもそれは城付きの人間の話であって、俺たちの騎士団にはそれが当てはまらないんだ。…この城にいる『光属性』の術士は、基本的に普段はこの国に張ってある巨大な結界の維持をしていて、国民に何かあれば医者の代わりに治療を行ったりしてる。その中の人間に騎士団に入ってもらう事も考えたけど、この国に張ってる結界の維持って人間の魔力だと、維持してる人間に休息を与えたりして余裕を持たせる為には何十人も居なくちゃいけないから、今居る人数から削るのは無理なんだよね…。」

「でも、騎士団にはもう、カミアさんが居るじゃないですか?」

ラシェが思わずそう口にすると、カミアがサガの代わりに答えた。

「わたくしは、実は騎士団に属しておりません。」

「そうなんですか?」

「はい。わたくしは、この国に魔法の使い方や活用方法を教えに来ている、エルフの一大使に過ぎません。クォ達が遠征で魔物討伐などに行く時は回復役が居ないので同伴いたしますが、有事があれば場内の術士に代わり結界を維持したりしなければならないので、出来る限りはこの城から離れたくはないのです。」

「カミアなら、この国の結界を1人で維持できるのだよ。」

レイザスがそう付け加えると、カミアが満更でもないようにフフッと笑い、言葉を続けた。

「まぁ流石に一人だと維持は2日が限度ですが、わたくしはエルフの能力として魔力の使い方が根源的に判るだけなので…。あと、自分で言うのもなんなのですが、『光属性』を、『治癒的魔力』と『攻撃的魔力』の二つに変換できる人間は、今のところ、この国にはわたくししかいません。城内の者は、皆『治癒的魔力』のみの素質者なので…。ラシェさんには、わたくしよりも高い魔力を持つなら、その素質がある可能性もあります。」

そこまで言って、カミアの目がきらりと光った(気がした)。

「ぶっちゃけ、わたくしは貴女を魔力の可能性を探求する種族・エルフとして、一流魔法使いに育ててみたい!のですっ!」

目をらんらんと輝かせ、自分の手を握るカミアに根負けし、ラシェは意を決した。

「…判りました。正直、私に凄い魔力があって凄い使い手になれるというのは自信が無いんですが…、それでも良ければ、私も命を助けて頂いたこの国に恩義が有ります…こちらこそ宜しくお願いいたします。」

ラシェがそう言うと、すかさずクォ達が駆け寄り、ラミがラシェに抱きついた。

「ありがとー!ラシェ!これから宜しくね~!」

周りにいる護衛の兵たちからも、わあっと歓声が挙がり、ぱちぱちぱちと笑顔で拍手を送り出す。
そんな謁見の間から聞こえ始めた盛大な拍手の音と歓声に、何事かと部屋の傍にいたらしいメイド達が謁見の間を覗き込んだ。

「あらあら、これはどうした事ですか?」

「えらく楽しそうだけど?」

「騎士団に期待の新人が入団だよ!しかも可愛らしいお嬢さんだ!」

「あらまぁホント!」

「あの王杓があんなに光るの初めて見たよ俺!」

「凄いわねぇ!」

俄かに入り口が騒がしくなる。
その雰囲気に上々の気分になったレイザスが、ウキウキとした表情で部屋の入り口にたまっているメイドたちに丁度いいとばかりにこう言った。

「では今日は新しい団員の入団記念だ!夜を盛大にしようと厨房に伝えてくれ!」

「かしこまりました!」

何か凄い事になったなぁ…とラシェがきょろきょろしながら苦笑していると、ふいに自分の周りを囲むクォ達よりちょっと後ろで立っていたサガと目が合う。
 サガはふっと柔らかく笑った。

「…これから宜しく、ラシェ。」

「はいっ。」

ラシェはそう笑顔で返した。



『勧誘』より・fin

実はここから魔法具屋さんの話に繋がります(^^;)
yourin-chi.hatenablog.jp

おわりに

カミアさんの紹介と言いつつ
ラシェが騎士団に入団するお話でした(笑)

実は、ウチからお料理コンテストに出た
トー君の紹介を兼ねた
騎士団に入団した時のお話も今打っているのですが
なんか長くなりそう…
また適当に区切ってアップします(^^;)



ああ
本気絵を描きたい…
(´;ω;`)ウッ…






普段は育児に追われております…
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